老後資金準備を考える場合、まずは第一に、いくら必要なのかということを考えなければなりません。それぞれ暮らし方に違いがありますので、一概にいくら必要とは言えませんが、一般的な数値を用いて考えてみましょう。
令和元年の生命保険文化センターの調査によると、ゆとりあるセカンドライフの夫婦二人の生活費は月36.1万円(最低限度の生活費は22.1万円)、年間433.2万円必要といわれています。このうち年金の収入の平均が厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると年207.9万円、差し引き223.3万円足りない計算になります。仮にセカンドライフの期間を20年とすれば、不足額223.3万円×20年、ここから退職金の平均1,983万円を引くと、不足額の20年の累計はおよそ2,483万円となります(注:インフレ等は考慮していません)。
あなたの老後の必要資金はいくらでしょう?現在のセカンドライフプランから、用意しておくべき資金の目標額をシミュレーションで計算してみましょう。
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いかがでしたか?目標額がはっきりしたところで、今後の資金の積み立て方法について考えていきましょう。
ここで、幾つかシミュレーションをしてみましょう。
例えば、65歳までの期間が25年、65歳時に必要な目標額が2,500万円、老後の資金として運用可能なお金が300万円あったとします。
銀行金利は、いまや雀の涙ほどしかありませんが、仮に何とか0.01%で運用できる商品があったとして考えて見ましょう。運用可能なお金(つまりここでは300万円)の25年後・0.01%運用の結果は約300.7万円となります。つまり、今後25年間でいくら積立てるのかといえば、目標額の2,500万円と25年後のお金300.7万円の差額2,199.2万円ということになります。これを月額に換算すると、約7.3万円となります。 では、今注目を集めている投資信託や変額年金で5%運用が可能だった場合はどうなるのかみてみましょう。同じ条件で、運用可能なお金300万円の25年後・5%運用の結果は約675.5万円となります。目標額との差額は1,824.5万円ですから、毎月の積立額は約3.9万円という結果になります。 このように利回りの違いによって、毎月の積立額は大きく変わります。もちろん投資信託は元本保証がない金融商品ですから、このような商品はいやだという方は難しいかもしれませんが、0.01%のケースを見ればお分かりのように、安全な商品を選ぶほど、毎月の負荷が大きくなります。
最後に、「では、いったい何で積立てるのか」ということについて考えましょう。ローリスク・ローリターンの預貯金から、ミドルリスク・ミドルリターンの投資信託・定額/変額個人年金、そしてハイリスク・ハイリターンの株式・債券、その他にもFXや商品先物などの投機的なもの、リスク・リターンの異なる金融商品は様々あります。この中から、皆様の資産の状況や投資経験・知識、目標金額への期待収益率(目標達成するための率)などに応じて選択していくことになります。
あおばファイナンシャルプランナーは、アセット(asset:資産)アロケーション(allocation:配分)にて、お客さまに応じた資産作りの割合を決定いたします。詳しくはこちらをごらんください。
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のすすめ
最近では投資信託や外貨預金なども注目されていますが、これらはリターンも期待できるがリスクもある商品です。選択に当たってはしっかりと検討・理解することが重要です。
退職後の老後資産づくりは、なるべく早く始めるのがポイントです。あおばファイナンシャルプランナーズでは、老後のライフプランとに合わせて、資金の積立を設計します。ベテランのファイナンシャルプランナーが、ご家庭の現在の収支状況・今後のプランなどを詳しくお伺いし、より詳細なデータをもとに、あなたにぴったりの老後資産形成商品をご提案します。ぜひ、お気軽にお問い合わせください。